催眠療法で前世というものは、正直に言いますと、実際に存在する、存在しないは論外です。
では何故、『前世療法』という名の手法が存在し、施療に使われているのか?という事になりますが、前世療法は原因不明な症状などに、理屈ではなく臨床的に効果が絶大といえる手法なのです。

例えば、年齢退行催眠でテーマについて過去の記憶を呼び覚ますことをしますが、いくら過去の出来ごととは言っても、人それぞれ知られたくない過去や恥ずかしいこと、また思い出したくない辛いことなどがあります。
このような部分は、当然セラピストには知られたくない言いたくはない事ですから、クライアント自身や潜在意識の働きにより、隠してしまったり、言わない、感じられない、覚醒してしまう、セッション中トイレに行きたくなる、動いてしまうなどの自己防衛が自然に働き、感情の解放がうまく出来ず、残念ながらセッションが不成功になってしまうケースがあります。
催眠についてある程度知っていらっしゃる方は、「ラーポールが出来ていないだけでは?」などと思うのでしょうが、例えばご自身が家族や愛するパートナーにでもさえ知られたくない事、隠しておいたほうが良い事は一つくらいあると思います。それが人として自然な事でしょう。

このようなケースは、本人が拒否しているので、何度セッションを行っても、まずテーマについての解決を促すことは不可能です。

ただ、この今生での誰にも「言いたくない、知られたくない」という事実前世での出来事として捉えるとするならばどうでしょうか?
前世というのは「自分の過去の記憶であって、自分ではない」という感覚で、意外と恥ずかしがらず、スムーズに言う事ができるでしょう?
例えば、人から笑いをとる為に、自分の恥ずかしい体験などを、”友達の友達から聞いたんだけど・・・・”と話すように、自分自身以外のキャラクターで捉えると言いたいことが伝えられるのです。


次へ>>

催眠の真実
無料ホームページ掲示板