そこで、もう少し解りやすいように、ここからは実際にあった症例の一つをご紹介させていただきたいと思います。
当然、ご本人様の了解を得ています。ご協力誠にありがとうございました。

[仮名] Mさん
[年齢] 48歳
[性別] 男性
[家族] 既婚(扶養家族3人)
[職業] 商社勤務
[症状] 48年間なにも問題なく普通に生活をしてきたが、たまたま会社の鉄階段でつまづき転んで膝に怪我を負い、その日以来から少しの段差を見たりするだけで、震えたり吐き気があったりと、パニック症状を引き起こしてしまいました。このような調子で段差に恐怖感を覚え、社会生活が送れなくなり、会社を3ヶ月休業し療養していたが、治る様子もなく紹介でこちらに訪ねて来られました。
[希望] その時、転んだときの時間や記憶を、催眠術か何かで消したい。

このようなお悩みで、自分自身では段差があると動くことすら出来ず、当日は奥さんに連れられてお越し頂きました。
その時は、階段を上ることが出来ないため、私が持ち上げでルームまで運びセッションを開始しました。
ルームに入ったMさんは、ルーム内の絨毯の段差のような膨らみを見るだけで、生汗をかきパニックを起こしている様子が伺えました。
Mさんは、カウンセリングを開始するや否や、「転んだ時間を忘れさせて欲しい。今までこんな事はなかったんだ。生活をしていかなければいけないんだ」と、大変切羽詰った様子でして、私がカウンセリングをしたり、このホームページにある内容の、催眠についての説明をしても、「記憶を消したいの一点張り」でした。
そこで、私は「そうしましょう」とMさんの意見を受け入れ、そして「その記憶を消すために、まずは退行催眠をしてみます。そこで根本原因が会社の階段であれば、それで問題ないことですし、もしも違う時代や時間だとしても、原因さえ特定できれば解放できます。そして、お望みの通り催眠暗示で、記憶の消去もさせていただきます」と答え、納得してもらいセッションに入りました。
Mさんは、男性には珍しい、暗示性の高い人で、退行催眠を施術して、すぐにMさんの記憶にはあまり覚えていない、今生での3歳の頃に意識を遡ることができました。(もしかすると、Mさんの治ろうと思う強い意志がそうさせたのかも知れませんが・・・・)

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