潜在意識と顕在意識

私たちが自覚をして行動出来ている意識は、全体の約7%、残りの意識93%は、自覚の出来ない意識、潜在意識と言われるものです。

潜在意識は、心臓を動かしたり、老廃物を出したり私たちの意識しない所で、生命維持と言う重要な役割をしています。
眠っている時にも呼吸が止まったり、しないのも潜在意識が常に働いてくれているからです。

この潜在意識には、生命維持の他、癖や、習慣、慣れ等の無意識の行動を司っており、過去の記憶すべてが記録されている場所でもあります。
忘れた記憶はただ、思い出せないだけで、潜在意識の中にはしっかりと記憶されているのです。

私たちが自覚できる意識(顕在意識)と、自覚できない意識(潜在意識)の間には、クリティカルファクターと呼ばれる壁があります。
その壁は生まれた時には開いているのですが年と共に閉ざされていきます。

潜在意識は、90%以上もあるので、膨大な記録が出来る場所でもあります。
何も分からない赤ちゃんが言葉を話せるようになるのもこのクリティカルファクターが開いた状態で、潜在意識に自由にアクセスできるからです。

潜在意識が開いた状態は、0〜7歳までがピークで、それ以降は年と共に、開いた部分が狭くなり、17歳で閉ざされます。



潜在意識には、良い、悪いの区別がなく、楽しかった記憶、辛かった記憶、すべて記憶と言うもので括られます。

潜在意識にある、小さい頃のトラウマを大人になって意識的に変えることが出来ないのは、潜在意識は、トラウマである出来事を嫌だと記憶しているからです。

本人が、その、嫌な出来事を忘れてしまっている場合も潜在意識は覚えているので、同じ事になります。

例えばアガリ症の人がいたとします。
その人は、小さい頃、人前で発表する時、緊張のあまり人前でコケてしまった記憶があるとします。
大人になって、それぐらいの事、と思えるようになったとしても、小さい頃の恥ずかしかった記憶が潜在意識にあるので、大人になって、どんなに努力をしても人前に出るとアガってしまうと言う事になったりします。

潜在意識は顕在意識よりもとても強く、意志の力で無理やり変えようとしても潜在意識が嫌がっている状態が変わらない限り変える事は出来ません。

頭では分かっていても、気持ちはついていかない・・・と言う状態です。

それでも無理に変えようとすると、心が壊れてしまいます。

小さい頃のトラウマ、変えたいと思う癖、何故だか分からないけど、こうなってしまった・・・
自分では、覚えていなくとも根本原因があります。
原因を知る事で、改善へと繋がる・・・そういう療法です。

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